猫好き俳優 東正実の またたび☆

俳優 東正実の東南アジア旅

聴き流し者に訪れる ライドオンタイム

第139話 聴き流し者に訪れる ライドオンタイム よくよく考えたら、僕はこのツアーの事あまり解っていなかった。 ツアーを勧めてくれた日本人店長さんの話を、僕はあまりちゃんと聞いていなかったみたいだ。。 最初にツアーを紹介された時、僕は舞い上がっ…

戦争の傷痕

第138話 戦争の傷痕 カンチャナブリーの有名な橋は、僕の記憶の中の映画では、爆破されていたはずだった。 だが実際には架け直したのか、立派な鉄橋が川に架かっていた。 現地に着くと、そこには地元のガイドが待っていた。 運転手と仲良く喋り、バトンタ…

空飛ぶワゴン

第137話 空飛ぶワゴン ツアーバスを待つ僕のアタマには、真矢みきさんの声がリフレインしていた。 「 …あきらめないで。 」 そんな僕は、しつこく 色々なワゴン車に話しかけていた。 しかし、その内に僕はある事を思いついた。 単純な事だった。 それは、…

戦場に架ける橋への試練

第136話 戦場に架ける橋への試練 朝、スッキリと目覚めた僕は、シャワーを浴びてから、早朝の気持ちのいいバンコクを ツアー会社へと向かっていた。 昨日、タクシーで寝てしまった僕は、宿の近くで運転手に起こされ、無事 部屋へと辿り着いていた。 そし…

はじめてのフアランポーン駅

第135話 はじめてのフアランポーン駅 アジアティークを満喫した僕は、いつの間にか水上バスの終電を逃していた。。 ぼくの腕時計は、夜の10:40を指している。 ここから宿へは、タクシーで帰っても1000円もあれば帰れるはずなのだが、当時の僕は…

カリプソる日本人

第134話 カリプソる日本人 アジアティークは、かなりの人気スポットだった。とにかく人もお店も多い! カオサンロードと全く違う賑わいではあるが、観光地としてはこちらが本道の様だ。 船着場横の広場を抜けると、お店が綺麗に整備され並んでいる。洋服…

バンコクの渡し

第133話 バンコクの渡し カリプソショーに向かうべく僕は、夕方のバンコクを、チャオプラヤー川へと 早足で向かっていた。 そんな僕は少しイラついていた。 実はこの少し前に、朝会ったドイツ人のエマさんと一悶着あったのだ。 今朝、僕がカリプソショー…

香港とストリートライブ

第132話 香港とストリートライブ 宿に帰る前に、マッサージで熟睡した僕はお腹が空いていた。。 宿に戻る道すがら、中華屋の様なお店を見つけた。店先では肉まんを売っている。 (おお、、中華だ。。美味そう。) 可愛らしい女性店員さんに、肉まんを一切…

カオサンにある 日本人ツアー会社

第131話 カオサンにある 日本人ツアー会社 朝の散歩は少しにして、宿に一旦戻った僕は、 昼のカオサンロードへと向かっていた。 僕は「カリプソショー」というレディーボーイ達のニューハーフショウを見に行きたかったのだ。ここのショウは、世界的に見て…

日本語しゃべりタイ ドイツ人

第130話 日本語しゃべりタイ ドイツ人 あ、暑い。。 あぁあ。。あつい。。 うーむ。うーん。。 あ、汗が… 止まらない。 僕は部屋が暑すぎてなかなか寝付けなかった。 窓を全開にし、扇風機をかけたがクソ暑い。 早くも「クーラーなしでも良い」 などと言…

伝説のカオサンロードへ

第129話 伝説のカオサンロードへ 煌びやかなネオン街の門で再び集結した僕たちは その後、何故か宿に帰って来ていた。。 歩いている途中で雨が降り出し、傘も持っていない僕たちは、メータータクシーを止めて、すぐに乗り込んだ。 そしてその雨は降り続け…

バンコク ジャパンビレッジ

第128話 バンコク ジャパンビレッジ ここの日本人宿はかなりの規模で 「ジャパンビレッジ」という言い方がしっくりくる。 それほどの日本人の多さだった。 ここはもう、ひとつの村である。 若者が多いこの村には、色々な旅人がいて面白い。 長期旅行者も…

バンコクの不思議なバス

第127話 バンコクの不思議なバス 前を向いて歩き出した僕は、すぐにオンヌット駅に着いた。 階段下で、今日も盲目の女性がカラオケを口パクで、歌っている。 彼女の側の缶に、そっと小銭を全て入れた。 この街への感謝も込めて、それが この街への僕なり…

河岸替えの日と 揺れるこころ

第126話 河岸替えの日と 揺れるこころ 今日は日本人宿のハシゴの日だ。 なかなかの河岸替えである 笑 「宿にあれば、誰かが使うので ^_^ 」 そうオーナーさんに言われたので、 「地球の歩き方 東南アジア編」等、日本から持ってきたは良いが、もう使わな…

タイの女神と 気持ちのいい男たち

第125話 タイの女神と 気持ちのいい男たち LINEを送った後、外国にいる僕から すぐに電話がかかってくるとは思わず、 中条は少し驚いていたようだった。 だが、アジアにいる僕からの電話に 喜んでくれた彼女に、僕は、 「ワタクシはこれから、どこに向か…

深夜の途中下車

第124話 深夜の途中下車 「深夜特急」の第二巻、 マレー半島・シンガポール編を 途中まで読んだ僕は、宿から外に出る事にした。 まだ上級旅行者ではない僕は、よく考えるとこの街をまだよく知らない。 何度もバンコクに来ている彼女とは違い、タイ初心者…

日本人宿で出会った「旅人たち」

第123話 日本人宿で出会った「旅人たち」 ワクワクランチを食べ終わった僕は、 一旦、モールの向かいの宿に戻る事にした。 道路を挟んだ 向かいに宿があるのだが、相変わらず 信号や横断歩道などというものは無く、車は途切れない。。 僕は昨日、一体化し…

タイ・バンコクの外食事情

第122話 タイ・バンコクの外食事情 マッサージ屋さんで、国と言葉の壁を乗り越えた僕は、ご飯を食べに行くことにした。 一緒の感情を経験したり、ふっと 気が通じると、 通じないはずの言葉が、綺麗に通じる事が相変わらず不思議だが、それが人間の底力な…

オナラには、国の壁と腹筋を崩壊させる力があるらしい。

第121話 オナラには、国の壁と腹筋を崩壊させる力があるらしい。 今日は、宿のオーナーさんオススメの、 タイマッサージ屋さんに行く事にした。 今朝、挨拶をしたが、お互い大人なので、改めて昨日の事を話題に出す事もなく、 少し気を遣いながらも、オー…

タイの犬 噛まれあるあると、酔っ払いあるある

第120話 タイの犬 噛まれあるあると、酔っ払いあるある タクシーを宿の目の前の、例の巨大モールで止め、ATMで タイバーツを下ろした僕は、三上さんと、色々なビールと、ツマミを買うことにした。 ここは、2階が 巨大スーパーになっているので、何でも揃…

タイの関所と 生レバー

第119話 タイの関所と 生レバー 久しぶりに日本人だけの空間に入ったので、日本人だらけに感じたが、 実際は、宿泊者らしき人が3人、オーナーさんらしき人が 一人いるだけだった。 しかし、こんなに多くの日本人をいっぺんに見るのは、日本以来 一か月半…

日本人だらけの不思議なバンコク

第118話 日本人だらけの不思議なバンコク パヤタイ駅で大恥をかいた僕は、改札から一番端まで、逃げ延びていた。 ここまでくれば、僕の失態を見た人はあまりいないはずだからだ 笑 先頭車両から、電車に乗り込む事にする。 不思議な事に、改札を入ると す…

バンコクの改札 引っ掛け問題

第117話 バンコクの改札 引っ掛け問題 電車のマークを追って行き、到着した改札から、バンコクの鉄道に乗る前に、 最初に連絡した日本人宿のオーナーさんからメールが来ていた。 ドミトリーではなく、シングルルームで、 扇風機はあるが、なんと、クーラ…

人生初の タイとクアイテ

第116話 人生初の タイとクアイテ 晴れ渡る空を、気持ち良さそうに飛んでいた飛行機は、 時間通りにバンコクのスワンナプーム国際空港に着陸した。 隣のご夫婦は、降りる際にも 満面の笑顔で会釈してくれた。 多少の罪悪感を感じながらも僕は、 「ハバァ …

僕が見た ハノイとベトナム

第115話 僕が見た ハノイとベトナム ベトナムの "首都" であるはずなのに、何か おっとりとした、田舎の風情のある都市。 それが僕にとっての、ハノイの印象であった。 ハノイは、ベトナムのほぼ最北端である。 北に行くともう中国。もう中国なのである。…

いい日旅立ち ~桜とテロリスト~

第114話 いい日旅立ち~桜とテロリスト~ 不思議なもので、携帯でかけておいたアラームの、1時間前に 僕はパッチリと目が覚めた。 少し心配していたのだが、全く問題なく、僕の心は昨日のままで、エネルギーに満ち溢れている。 そして、旅立ちの朝は不思議…

旅立ちの決意

第113話 旅立ちの決意 昨日も しこたま酒を飲んで寝た僕は、 部屋に降り注ぐ、明るい日差しで目を覚ました。 部屋は明るく輝き、不思議な事に僕は、久し振りに全身に力が漲っていた。 奇妙なもので、ここ数日の鬱のようだった自分と、今の自分が、同一人…

旅人に 澱のような雨が降る

第112話 旅人に 澱のような雨が降る Dear ... 突然のお手紙お許しください。 お元気にしておりますでしょうか? 今、私はハノイの安宿で雨を眺めています。 ここハノイに来てから、珍しく雨が降り、昨日から 降ったりやんだりしています。 それは まるで…

日帰りのフーリーと寝台車

第111話 日帰りのフーリーと寝台車 スーパーで思わぬ大笑いをした僕は、色々スッキリして再び橋へと向かった。 橋から眺める川は、ゆったりと流れている。 上流から ハスのような水草が数束、ゆっくりと流れていくので、水の流れはよくわかる。 僕は橋を…

隣の町はゆるやかぁ。

第110話 隣の町はゆるやかぁ。 隣町のフーリーは、国道沿いこそ会社やビルなどあったが、水上レストランから見える川向こうは、高い建物もなく、のんびりとしてそうだ。 まだ 11時を過ぎたばかりである。 こんな時間に来る常連以外の客が珍しいのか、そ…