猫好き俳優 東正実の またたび☆

俳優 東正実の東南アジア旅

河岸替えの日と 揺れるこころ

 

今日は日本人宿のハシゴの日だ。

なかなかの河岸替えである 笑

 

「宿にあれば、誰かが使うので ^_^ 」

そうオーナーさんに言われたので、

地球の歩き方 東南アジア編」等、日本から持ってきたは良いが、もう使わない、使わなかった物など「勿体ない!」と捨てられなかった物も、宿に寄付し、荷造りを終えた僕は、

一旦荷物を預かってもらい、チェックアウト手続きをして、手ぶらで散歩に出た。

 

隣の市場へ行き、例の25バーツ(82円)のワンプレートの食堂へ行く。

いつも通りなのか、ここは混んでいる。

おばさんが、お椀にライスを入れ、それをお皿の中央にカパッと盛り付け、ご飯を山盛りにし、それを受け取った 違うおばさんが、三品 盛ってくれる。

今日は豪華に5バーツ足し、4品選べる、

30バーツ(100円)のプレートにした。

 

角煮と、野菜炒め、チキン、そしてやっぱりグリーンカレーを反対側にかけてもらう。

アジアに長く居るうちに、僕は カレーを朝から食べる男になっていた。

そんな アジア イチロー朝食に目覚めた僕は、

今朝は 4品の贅沢な モーニング野郎。である。

それでも相場からすると 本当に安い 笑

 

まずは野菜炒めを食べる。

優しい野菜の旨味で、胃に おはよう とご挨拶だ。

次に角煮を食べながらごはんをパクつく。

サイコーの タイラフテー丼である。

少し硬めの角煮にはしっかりとアジアンな味がついており、僕の味蕾を刺激する。

最後に、辛めの手羽チキンから 身をほぐし、グリーンカレーと混ぜて、〆のカレーだ。

トリの辛みと、グリーンカレーのスパイスの旨味が溶け合い、マリアージュする。

 カラカラ、辛うまぁ〜。

 喉もカラカラ〜。でもうまぁ。

それをラストスパートのようにかっこんだ僕は大満足し、そのまま 例のアイスカフェラテを買いに行った。

 

今日は2人体制で、若い従業員の男性が、店頭に立っていた。狭い奥でおばさまが、忙しそうに、飲み物を作っていた。

おばさんに声を掛けると、手を止めて話をしてくれた。

「あら? あんた また来てくれたの?

 また同じのでいいの??」

「うん。ありがとう。セイムセイムね 笑

 今日、オンヌットを出るんだ。」

「あらら、残念だわね。

 でもまた帰っておいでねー」

と暖かい言葉と、冷たいカフェラテを渡してくれた。

 

僕は手を合わせ 頭を軽く下げ、

「コップンカぁっプ」と キチンと男性語尾でお礼を言い、街に出た。

 

僕は 昨日もかなり歩いた。。足もなかなか疲れている。そこで僕が行くのは、昨日見つけた格安マッサージ店である。

マッサージが、1時間150バーツ(500円)の店はどうなのかを確かめに行く事にしたのだ。

例の角を曲がると、格安マッサージ屋である。

 

運良く、昨日のおばさまが、また暇そうに声を掛けてきてくれた。

おばさまに近付いて、

「1時間 150バーツのコース大丈夫?」

と聞くと、明るく。

「OK! ヤスイ、ウマイヨー!」

と日本語で、陽気に奥へ通してくれた。

 

奥では、おばさま達が皆暇そうにしている。

午前中の為、あまり人が来ないのだろうか?

少し心配になるが、まぁ、150バーツである。ダメだったらそれで良い。

 

8人ほど施術出来る作りで、横並びでベッドと、2つほど、リクライニングソファが置いてある。

どうやら、足のマッサージも専門にやっているようだ。

 

全身コースで、150バーツか、もう一度確認し、僕はベッドに横になった。

そして、念のため いつもの様に、腰に不安を抱える僕は、

「ソフトにしてね」とお願いする。

 

おばさまは施術を始めたが、、長年のテクニックなのか、これが人生経験の違いなのか?

とてつもなく上手かった。

「ドウ? オニイサン?」

と艶っぽく元気に聞かれた僕はつい、

「ウマイヨー!ヤスイヨ!」と思わずカタコトで唸りながら答えていた。

 

あっという間に1時間が経ち、

 おいおい延長しちゃうか?おい?

と初めて延長しようかと思ったが、時間内に一通りやってくれたので、またの機会があれば来る事にした。

施術後に、お茶を出してくれたおばさまに、

「サイコー!おジョーズ!コップンカップ!」

言うと、彼女は爆笑していた。

 

それにしても、格安だからと馬鹿にできない。

タイのマッサージの基本レベルは かなり高い様だ。

これからは、わざわざ高い店では無く、安くて良さそうな店しか入らない事に決め、宿に戻った。

宿に戻るとオーナーさん以外誰もいない。

皆、部屋にでもいるのだろうか?

 

今日出る事は、昨日皆に伝えてあるので、お礼を言って出ようとすると、オーナーさんが、下までわざわざ送ってくれた。

悪いので、一応 断ったのだが、

「いや、僕が送りたいだけなので。」

と笑顔で言ってくれたので、下まで話しながら降りた。

 

玄関の前で、握手をして

「東さん!ぜひまた来てくださいねー!

 と云うか、早く戻って来てね 笑」

というオーナーさんに僕も、

「じゃあ! 出来れば明後日には!」

と冗談を返して別れた。

 

彼は僕が角を曲がるまで、本当に素敵な笑顔でずっと手を振ってくれていた。

それを見た時、僕には、不意に込み上げるものがあった。

それは、カンボジアで、ジェイクとの別れ際に感じた感情だったのかもしれない。。

 

僕は角を曲がる前に、思い切り元気に、力一杯手を振って、「また来まーす!!」と とびきり元気に言って、角を曲がった。

 

角を曲がった僕は、この不思議な感情をしばらく味わい。

メガネをずらして、軽く濡れた目を拭いながら、

「そうさ。。本当にここに、

 また来れば良いだけのことじゃないか。」

と呟いた後、まっすぐ前を向いて駅へと歩き出した。

 

 そう。またいつでも戻ってくれば良いのだ。

 「自由」とは そういう事じゃないのか??

と自分に言い聞かせた。

 

その通りである。 そして、

後ろを振り返っている暇がある程、

僕はまだ「旅」をしていないのだから。

 

 前に進むしか無いのだ。

 そうしなければ いつまでも、

 

 僕の旅は終わらないのだから。

 

 

つづく。

 

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↑ 少し疲れた 子猫さん。


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↑ タイの空

     雨季の東南アジアに来たはずなのに

     旅立ちの日は不思議といつも晴れ渡っている

 

 

次話

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