猫好き俳優 東正実の またたび☆

俳優 東正実の東南アジア旅

タイ バンコク編

チェンマイの朝

第147話 チェンマイの朝 色々とあったが、無事ベッドで就寝出来た僕は、ホッとして眠りについていた。 車掌さんが言った通り、午後8時を過ぎるとポロシャツの制服を着た、ベッドメイキングスタッフがやってきた。 車両後部から入ってきた彼は早速、一番…

僕が見た タイ バンコク

第146話 僕が見た タイ バンコク 2017年に訪れた、初めてのタイ バンコクは優しく刺激的な町だった。 仏教国のタイは、バンコクという大都会でも皆穏やかで、柔らかさを保って生きているように感じた。 バンコクは都会なので、もっと殺伐としているの…

世にも奇妙な寝台車

第145話 世にも奇妙な寝台車 フアランポーン駅に早めに着いた僕は、時間を潰す為に、駅近くの小さな飲み屋に入っていた。 チェンマイ行きの寝台列車の出発までは、あと一時間以上ある。 駅にすぐ戻れる小さなお店で、僕は寝つきを良くする為に、アルコー…

ボーイ ミーツ ガール

第144話 ボーイ ミーツ ガール 陽気なインド人による「世界運び屋育成計画」から解放された僕は、いったん宿に戻っていた。 意外とドキドキしていた僕は、宿に戻って一刻も早く日本人に会って安心し、あわよくば今の話を聞いてもらい、心を落ち着けたかっ…

「君、〇〇屋にならないか?」

第143話 「君、〇〇屋にならないか?」 夜は意外と涼しいのか。。それとも身体が慣れたのか? 昨日もクーラーなしの部屋で、僕はぐっすり眠れていた。 朝早く起きた僕は、シャワーを浴び、朝の散歩に出かけた。 いつもの犬の少ない通りを通っていると、イ…

入国拒否のリリーさん。

第142話 入国拒否のリリーさん。 ツアーバスはまだ日の残る、夕方のカオサンロードに戻ってきた。 僕らは挨拶を交わして、それぞれに散っていった。 僕はその足で、例の日本人ツアー会社に向かっていた。もちろん文句を言う為にだ!! …というのは冗談で…

乗り乗りツアー 最後はお墓参り?

第141話 乗り乗りツアー 最後はお墓参り? 象へのライドを満喫した僕らツアーメンバーは皆、心なしか童心に戻った様な良い顔をしていた。 象から帰ってきた僕たちは、お互いに撮り合っていた写真を交換する事にしていた。 象に乗ってる最中に僕は、写真を…

象に乗った壮年と少年

第140話 象に乗った壮年と少年 まさか象さんに乗れるなどとは思っていなかった僕は、本当にこれが現実なのか?とさえ思っていた。 タイにあまり詳しくない僕は、ゾウといえばインドかアフリカ、という風に、全く象に対する知識がなかった。 なので、タイ…

聴き流し者に訪れる ライドオンタイム

第139話 聴き流し者に訪れる ライドオンタイム よくよく考えたら、僕はこのツアーの事あまり解っていなかった。 ツアーを勧めてくれた日本人店長さんの話を、僕はあまりちゃんと聞いていなかったみたいだ。。 最初にツアーを紹介された時、僕は舞い上がっ…

戦争の傷痕

第138話 戦争の傷痕 カンチャナブリーの有名な橋は、僕の記憶の中の映画では、爆破されていたはずだった。 だが実際には架け直したのか、立派な鉄橋が川に架かっていた。 現地に着くと、そこには地元のガイドが待っていた。 運転手と仲良く喋り、バトンタ…

空飛ぶワゴン

第137話 空飛ぶワゴン ツアーバスを待つ僕のアタマには、真矢みきさんの声がリフレインしていた。 「 …あきらめないで。 」 そんな僕は、しつこく 色々なワゴン車に話しかけていた。 しかし、その内に僕はある事を思いついた。 単純な事だった。 それは、…

戦場に架ける橋への試練

第136話 戦場に架ける橋への試練 朝、スッキリと目覚めた僕は、シャワーを浴びてから、早朝の気持ちのいいバンコクを ツアー会社へと向かっていた。 昨日、タクシーで寝てしまった僕は、宿の近くで運転手に起こされ、無事 部屋へと辿り着いていた。 そし…

はじめてのフアランポーン駅

第135話 はじめてのフアランポーン駅 アジアティークを満喫した僕は、いつの間にか水上バスの終電を逃していた。。 ぼくの腕時計は、夜の10:40を指している。 ここから宿へは、タクシーで帰っても1000円もあれば帰れるはずなのだが、当時の僕は…

カリプソる日本人

第134話 カリプソる日本人 アジアティークは、かなりの人気スポットだった。とにかく人もお店も多い! カオサンロードと全く違う賑わいではあるが、観光地としてはこちらが本道の様だ。 船着場横の広場を抜けると、お店が綺麗に整備され並んでいる。洋服…

バンコクの渡し

第133話 バンコクの渡し カリプソショーに向かうべく僕は、夕方のバンコクを、チャオプラヤー川へと 早足で向かっていた。 そんな僕は少しイラついていた。 実はこの少し前に、朝会ったドイツ人のエマさんと一悶着あったのだ。 今朝、僕がカリプソショー…

香港とストリートライブ

第132話 香港とストリートライブ 宿に帰る前に、マッサージで熟睡した僕はお腹が空いていた。。 宿に戻る道すがら、中華屋の様なお店を見つけた。店先では肉まんを売っている。 (おお、、中華だ。。美味そう。) 可愛らしい女性店員さんに、肉まんを一切…

カオサンにある 日本人ツアー会社

第131話 カオサンにある 日本人ツアー会社 朝の散歩は少しにして、宿に一旦戻った僕は、 昼のカオサンロードへと向かっていた。 僕は「カリプソショー」というレディーボーイ達のニューハーフショウを見に行きたかったのだ。ここのショウは、世界的に見て…

日本語しゃべりタイ ドイツ人

第130話 日本語しゃべりタイ ドイツ人 あ、暑い。。 あぁあ。。あつい。。 うーむ。うーん。。 あ、汗が… 止まらない。 僕は部屋が暑すぎてなかなか寝付けなかった。 窓を全開にし、扇風機をかけたがクソ暑い。 早くも「クーラーなしでも良い」 などと言…

伝説のカオサンロードへ

第129話 伝説のカオサンロードへ 煌びやかなネオン街の門で再び集結した僕たちは その後、何故か宿に帰って来ていた。。 歩いている途中で雨が降り出し、傘も持っていない僕たちは、メータータクシーを止めて、すぐに乗り込んだ。 そしてその雨は降り続け…

バンコク ジャパンビレッジ

第128話 バンコク ジャパンビレッジ ここの日本人宿はかなりの規模で 「ジャパンビレッジ」という言い方がしっくりくる。 それほどの日本人の多さだった。 ここはもう、ひとつの村である。 若者が多いこの村には、色々な旅人がいて面白い。 長期旅行者も…

バンコクの不思議なバス

第127話 バンコクの不思議なバス 前を向いて歩き出した僕は、すぐにオンヌット駅に着いた。 階段下で、今日も盲目の女性がカラオケを口パクで、歌っている。 彼女の側の缶に、そっと小銭を全て入れた。 この街への感謝も込めて、それが この街への僕なり…

河岸替えの日と 揺れるこころ

第126話 河岸替えの日と 揺れるこころ 今日は日本人宿のハシゴの日だ。 なかなかの河岸替えである 笑 「宿にあれば、誰かが使うので ^_^ 」 そうオーナーさんに言われたので、 「地球の歩き方 東南アジア編」等、日本から持ってきたは良いが、もう使わな…

タイの女神と 気持ちのいい男たち

第125話 タイの女神と 気持ちのいい男たち LINEを送った後、外国にいる僕から すぐに電話がかかってくるとは思わず、 中条は少し驚いていたようだった。 だが、アジアにいる僕からの電話に 喜んでくれた彼女に、僕は、 「ワタクシはこれから、どこに向か…

深夜の途中下車

第124話 深夜の途中下車 「深夜特急」の第二巻、 マレー半島・シンガポール編を 途中まで読んだ僕は、宿から外に出る事にした。 まだ上級旅行者ではない僕は、よく考えるとこの街をまだよく知らない。 何度もバンコクに来ている彼女とは違い、タイ初心者…

日本人宿で出会った「旅人たち」

第123話 日本人宿で出会った「旅人たち」 ワクワクランチを食べ終わった僕は、 一旦、モールの向かいの宿に戻る事にした。 道路を挟んだ 向かいに宿があるのだが、相変わらず 信号や横断歩道などというものは無く、車は途切れない。。 僕は昨日、一体化し…

タイ・バンコクの外食事情

第122話 タイ・バンコクの外食事情 マッサージ屋さんで、国と言葉の壁を乗り越えた僕は、ご飯を食べに行くことにした。 一緒の感情を経験したり、ふっと 気が通じると、 通じないはずの言葉が、綺麗に通じる事が相変わらず不思議だが、それが人間の底力な…

オナラには、国の壁と腹筋を崩壊させる力があるらしい。

第121話 オナラには、国の壁と腹筋を崩壊させる力があるらしい。 今日は、宿のオーナーさんオススメの、 タイマッサージ屋さんに行く事にした。 今朝、挨拶をしたが、お互い大人なので、改めて昨日の事を話題に出す事もなく、 少し気を遣いながらも、オー…

タイの犬 噛まれあるあると、酔っ払いあるある

第120話 タイの犬 噛まれあるあると、酔っ払いあるある タクシーを宿の目の前の、例の巨大モールで止め、ATMで タイバーツを下ろした僕は、三上さんと、色々なビールと、ツマミを買うことにした。 ここは、2階が 巨大スーパーになっているので、何でも揃…

タイの関所と 生レバー

第119話 タイの関所と 生レバー 久しぶりに日本人だけの空間に入ったので、日本人だらけに感じたが、 実際は、宿泊者らしき人が3人、オーナーさんらしき人が 一人いるだけだった。 しかし、こんなに多くの日本人をいっぺんに見るのは、日本以来 一か月半…

日本人だらけの不思議なバンコク

第118話 日本人だらけの不思議なバンコク パヤタイ駅で大恥をかいた僕は、改札から一番端まで、逃げ延びていた。 ここまでくれば、僕の失態を見た人はあまりいないはずだからだ 笑 先頭車両から、電車に乗り込む事にする。 不思議な事に、改札を入ると す…