猫好き俳優 東正実の またたび☆

俳優 東正実の東南アジア旅

旅の連鎖

 

第14話

旅の連鎖


ついにペナンへ


僕はペナン島に行くことにした。
魔窟はあと一泊予約していたが、キャンセルし旅立つことにしたのだ。


Booking.comで予約していた為、宿のスタッフにそちらでキャンセルをしてくれないと返金できないと言われたので

アプリを開いてキャンセルしようとしたが、

Booking .com 。。。

何やらキャンセルに関する規約が脅しのように色々書いてある。。

 

「もう予約できなくなりますよ?安易にすると!?」と読めた。。

 

ビビった僕は
じゃあ、返さなくていいので明日出ますと伝えた。


どうせ600円弱だし。。安すぎて笑えるなぁとその時改めて感じた。どんな宿に泊まってるんやワシ?と。

 

調べてみるとペナン島へ行くには

飛行機とバスと電車がある。

飛行機に乗ることをまだ ”大ごと” に感じていた僕は電車で行くことにした。


僕は国内でもそうなのだが、あまりバスが好きではない。

子供の時車酔いをするたちだったのも影響していると思うが

何故かやっぱり電車が落ち着くのだ。

 

電車はKLセントラル駅からペナン島近くのバタワース駅まで ”特急” が出ているらしく
価格も2000円くらいで4時間で着くという!!


なんでも、昨年くらいにできた新型で、車両も綺麗で快適らしい。


チケットはネットでも買えるらしいが、英語表記の画面で買わなければいけないらしい

ATMの画面の単語すら良く分からない僕は断念した。

 

とにかく駅に着けばチケットは買えるのだ!僕は当日に買うのは怖い人なので

さっそくこの午前中にチケットを買いに行くことにした。

どうせ時間は無限にある。


 ”今日は特急のチケットを買うだけの日”

 

と決めた。


KLセントラル行きはバスだと難しそうだったので、LRT(高架上を走る電車)で向かった。


駅に着き窓口のスタッフに聞くと

上のチケットオフィスで買ってくれと言われる。

 

二階に行き見つけた駅の女性スタッフに

  バタワースに行きたいのだが

と伝えると

すぐ横の 待合所のような ベンチもあり 地べたにもゴザのようなものを引いて待っている人たちがいるエリアで待つように言われた。

 おや?っと思ったが

ここで待っていたらチケットを売りに来るか、順番に案内されるシステムなのかな?

と思いベンチに座って待つことにした。


周りはマレーシア人ばかりである。

Wifiが繋がったので、いろいろ調べたり、ペナン島Googleマップでオフラインでも使えるように、マップをダウンロードしたりしていた。

(maps'meが地図をあらかじめダウンロードしてオフラインで使えるのであれば

Googleマップでも同じ事ができないか?と色々いじってみると、実は地図をあらかじめダウンロード出来! maps'meと同じ使い方ができる事に気付いたのであった!!)

 

そしてどうやら、僕の憧れの

深夜特急」で沢木氏も乗った例のフェリーはまだ健在のようだ。


僕が乗ってみたいアジアのフェリーは

このペナン行きのフェリーと

香港島のスターフェリーだったので、夢が一つかなうことになる!!


色々やってるうちに人はどんどん増えてくる。


皆静かに疑問を持たずに待っているので、僕も黙って待っていたが  少し疑問に思った。

無秩序に皆いるが どういう順番でチケットが買えるのだろうか?


いつの間にか、ゆうに40分はたっている。

  "何かがおかしい"

僕はさっきの女性スタッフに、もう一度話しかけてみた。


 ここで本当にあってるのか??

 明日の特急のチケットを僕は買いたいんだ。

 

 ここでいいって言ったでしょ?!

 ここで待ってて!

と忙しそうに軽くいなされた。


それからまた元のベンチに戻ったが、”空港のベンチ休憩”とは違い

自発的ではないうえに、明らかにここにいてはチケットが買えない気がする。
  

おかしい?何かが絶対おかしい…?

と不安に思いながらさらに20分待った。。


言葉が通じない国で、

 あれ?これ違うんじゃない?

 あれ?でも聞きずらいな。
 ここでいいって言ってるけど、、

 絶対違うよね?!


と思って過ごすのは実は精神的にかなり堪える。。


その時スタッフが皆に並ぶように 指示しだした。

 

僕も列に並ぼうとしたが前の人が

明らかにチケットらしきものを持っているのを発見した。


  ええ?もうチケットもっとるやん?


これはもう絶対違う!!と思った僕はスタッフに再度話しかけた。


すると面倒臭そうに 「ここに並べ」 と再度言われた


すぐに会話を打ち切ろうとするスタッフに、さすがに僕は粘って話しかけ続けた!


 アイうォんとゥ チケット トモロウ!

 だからぁ!トモロウチケット!!


それを繰り返すと、どうやらやっと間違いに気付いたらしく、
”ヤベっ” という顔をしてから

「チケットオフィスは向こう側にあるわ」

と教えてくれた。


言われた方に行くと明らかな

"チケット売り場" があった。。


これは  僕の英語力にも問題があるのだが

マレーシアのスタッフの人は

何かやる気がなくサービスに関して無頓着な人がたまにいる。

仕事中  ずっと携帯をいじってる人に多い。
人の話もあんまり聞かないタイプのひとが結構いたりするのだ。

 

ひょっとしたら 英語があんまり得意じゃなったり、外国人が苦手だったりするのかもしれない。。 だが、マジで態度は悪い。。笑

 

1時間も、カウンターも窓口もないところで待っていた僕も僕だが。。

 

けれど実は、最初に空港で窓口の職員にあらぬ疑いをかけてしまった後ろめたさがここで出て、”とりあえず信じよう” となってしまったのである。

まさに旅は繋がっていていて、思考も経験によって連鎖しているのである。

 

チケットオフィスのスタッフはとても愛想がよく、いろいろ親切に教えてくれた。

僕が「さっき、あっちで並べと言われた。」というと

あれは僕が乗る特急の待合所で、あそこから、係員がホームの電車まで、お客を引率していくという”謎のマレーシア特急システム”であることを教えてくれた。

なにはともあれ、明日の乗りたい時間のチケットは無事買えたのだ。

さらに、待つ場所まで実地で分かって、並ぶ予行演習までできたのだから、

明日は安心!あんしん!!はっはっはっは!!

とポジティブな僕は、いつも通りブキビンタンのアロー通りに、ビールを飲みに行くことにした。

KL最後の夜を満喫しても大丈夫なように、特急の出発時間は昼過ぎにしていた。

お酒を飲むことに関しては抜かりのない僕だった。

 

続く

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↑KLセントラル駅

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↑チャイナタウン

 

 

次話

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