猫好き俳優 東正実の またたび☆

俳優 東正実の東南アジア旅

ペナン島 満喫?!

 

第23話

ペナン島 満喫?!

 

宿に帰るとすでに7時半だった!?

 

宿のフロント前の共用スペースでは。。

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!!!!!

 

と市川さんから とてつもないオーラが出ていた

 

髪を切って短くなっているはずなのだが。。

 

逆立っている?? や、ヤバいッ!

相手は日本人だった。。

マレーシア時間は通じない!!!

 

「す、すみません。。遅れました!!

 ば、バスが全然進まずこんな時間に。。」

 

と言い訳をすると。

 

 もう!!夕食行くと聞いてたから

 何も食べてないんですよ!!

 早く行きましょう!!!

 

とせかされた。。

 

レッドガーデンに連れて行くまで

余り話さず。。黙々と歩く。。

 

き、気まずい。。

 

 

やがてレッドガーデンに着くと

 

 ええ?? こんなとこあるんですね!!

 わぁ! 何食べようかなぁ!!

と、、急に機嫌が治った。

 

 本当にお腹が空いていたんですね。。

 すいません。。

 

と思いながら、この 紅園 の魔力に

改めて感謝した。

 

お互い好きなものを頼む。

お詫びに瓶ビール一本ご馳走すると

 

 うわぁ!気を遣わなくていいのに〜

 えへへ  ありがとう!!

 

と素直に喜んでくれている。いい人だ。 笑

 

話をすると 基本はほぼタイに行くらしいのだが

今回は友人に会うために タイからここに来たらしい。

 

普段はタイで買付けたTシャツを

日本で売っているとか何とか言っていた。

 

昨日宿で 市川さんが スタッフのおばさまに

日本語で話しかけていた時 あんまり意思疎通出来ず

 え〜。。ここは日本語が話せる人がいると

 友人から聞いてきたのになぁ。。

 

というやりとりを目撃していたので

僕は  英語で話せばいいじゃ無いですか。

と聞いてみた。

すると タイ語は喋れるが英語は得意では無い

という答えが返ってきて

 レアな人ですね 笑 

などと 色々話をした。

 

ショーに関してはタイの方がレベルが高いよ。

良くあるよこういうのは。

 

と教えてくれたが僕には最高のショーなので

  そうですかぁ。。

と返事をしておいた。

 

結構シャイな人だったのにお酒が入ると案外楽しく喋ってくれる。

 

ペナンに来てから日本語でいっぱい喋れている

 

日本語で喋れることがこんなにも楽しいとは

日本では感じられないことだなぁ。

 

そう思いながら 市川さんとの楽しい夜は更けていった。

 

 

次の日僕は朝早く目覚めた。

この宿は 自転車を150円くらいで貸してくれる

僕はママチャリで ペナンを回る事にした。

 

ペナンではバイクの人は長袖シャツを

反対に 前に着て乗っている。

日本で言うと 自転車の雨の日の、雨除けのポンチョのように。

 

何故だろうと思っていたが 自転車に乗って見てその意味がわかった。

 

日焼け対策だ。

 

日差しがとにかくきつい。。

 

歩いている時は日陰を選んで歩けるが、

自転車やバイクでは 中々そうはいかない。。

 

この "前かけ" をしないで走っているおじさんは

皆大体 漁師さんレベルの日焼けをしている。

 

僕は日焼け止めを大量に腕にも塗り 出発した。

 

薄々感じていた事だが。。

自転車で移動してるとはっきりわかるのが

とにかく気をつけないと " 死ぬ "

と言う事である。

 

マレーシアは左車線で、日本と変わらないので

あまり違和感は感じ無いが。。

とにかく交通事情が悪い。

 

バンバン飛ばすし

「歩行者? そんなのしらね?!」

というような運転をする。

車が1番偉いのである!

 

とにかく歩道以外は死と隣り合わせである。

 

歩道はというと。。

国際空港の トイレの蛇口ですら

「他使えばええやん?」

と直さないマレーシア。

 

ガタガタのガタなところがいっぱいである。

 

何とか慣れながら

危ないと思う所は 車が居なくなってから移動した。

 

一度 国道らしい大きな道路を渡ろうと信号を待っていると、信号が全然変わらなかった。

 

我慢して待っていると。

隣に地元のおばあさんが並んだ。

 

2人してじっと待つ。

 

きっと地元の人だから慣れているんだろう。

じっと待っている。

 

5分 たった

 

まだ信号は変わらない。。

 

こ、壊れてるのでは?マレーシアだけに?

と思ったが、となりのスレンダーなおばあさんが じぃっと 待っているので

 大丈夫。我慢我慢。

「信号無視したら死ぬぞ!」

 

と待つ。。

まだ変わらない。

 

7分が経過する。。

 

8分。。

 

9分。。。全然変わらない。。

 

 

     …やがて10分以上経って

 ついに 歩行者信号が青になった。

 

本当に 人生で最長の信号待ちである!!

 

おばあさんとは 8分以上 一緒にいた事になる。

もう何か "親近感" が湧いていた。

 

渡り始めようとした時に おばあさんと目が合った。

 

おばあさんが

 あのさ、長すぎじゃない? この信号機??

ジェスチャーしてきた。

 

僕だけが親近感を覚えた訳でなく

おばぁちゃんも "同じ困難を乗り越えた仲間" として 親近感を感じてくれていた!

 

なにより やっぱりおばあさんも

"長い" と感じていたんだね!

 

嬉しくなって

 うんうん!長すぎだよ〜!!ねぇ!!

と僕もジェスチャーで返した。

 

お互い言葉は通じないはずだが

こういう何気ない心の触れ合いが

とてつもなく嬉しい気持ちにさせてくれるから旅は不思議だ。

 

それにしても地元の人ですら疑問に思う

長い待ち時間の信号機って…

 

信号を渡ったすぐ先に

地元の人用の市場があり

中に入ってみる。

 

サンダルやTシャツなどの衣類、財布やカバン

魚介類や鳥肉など色々売っている。

 

小さな屋台食堂が何軒かあり

僕はそこで朝食を食べる事にした。

 

一回りして、元気なおばぁさんがやっている

スープラーメンを出している店にした。

 

米の麺と鶏の塩スープのラーメンフォー的なものを頼んだ。

 

90円くらいだったと思うが

とても美味しかった。

 

日本人は珍しいらしく、おばぁさんがニコニコして鶏団子的なものを多めに入れてくれた。

 「サンキュー!」

というと 破顔一笑という感じで笑ってくれた。

 

これまで中心部と観光地しか行かなかったので

地元の人との交流は とても心地よかった。

 

南の方をだいぶ見てからジョージタウンに戻り

さらに北に向かう。

 

やがて観光名所のコーンウォリス要塞にたどり着いた。

 

僕は観光名所はあまり調べずに

てくてく移動する。

 んん? なんか有名らしいぞ?!

と見つけて観光するタイプらしい

 

コーンウォリス要塞

一面壁が張り巡らされた要塞跡地で砲台もある 中はちょっと入れるがこの先はお金がかかりますよ。

という感じ。だった。

僕はサッと見て ふむふむ。こういう感じね。

 

とすぐに興味を失っていた。

 

コーンウォリス要塞のすぐ向かいに小さなオフィスを見つけた。

 

見てみるとフェリー乗り場と書いてある。

 

直感が働き 窓口のお姉さんに話しかけてみると

 

やはり!

 

ランカウイ行きの 高速フェリーがあるとの事だった!!

 

実は僕は 次はすぐ北にある

ランカウイ島に行こうと思っていた。

 

ランカウイ島は "免税" の島なので お酒も安く

"酒飲みの天国" という事だった。

 

宿代より "飲み代" の方が高くなりそうな状況を

なんとかしようと思っていた所に丁度見つけた 

"宝島" である。

 

所用時間を聞くと 片道2時間半くらいで

1日に 朝と昼過ぎに2本だけ運行しているらしい

 

 これはしめた!!

 

と僕は早速チケットを買う事にした。

 

advance to...  先に進む事にしたのだ!

 

初めて行く土地には

明るいうちに着きたかったので

朝一のフェリーのチケットを買った。

 

オフィスの奥には結構乗り心地が良さそうな、

北海道あたりから本島へを繋いでいそうな

中型の客船のようなフェリーが見える。

 

これは 優雅な船旅まで体験できるぞ!!

 

と僕は "ホクホク顔" で宿に帰り

明日出る旨を宿に伝えて

チェックアウトの為の 荷物整理を始めた。

 

続く

f:id:matatabihaiyuu:20201113224844j:image

↑ 行きつけの店 笑


f:id:matatabihaiyuu:20201113224919j:image
f:id:matatabihaiyuu:20201113224855j:image

ジョージタウン


f:id:matatabihaiyuu:20201113224908j:image

↑ ペナンの南側で見つけた車

 

f:id:matatabihaiyuu:20201113224932j:image

↑ コーンウォリス要塞(もはや駐輪場  笑)

 

 

次話

azumamasami.hatenablog.com