猫好き俳優 東正実の またたび☆

俳優 東正実の東南アジア旅

アロー通りとブキビンタン

マレーシアのクアラルンプール

クアラルンプールは、僕が思ってるよりずっと都会だった

とにかく高層ビルだらけ!建設バブル真っ盛りで、僕らの年代が体験していない

バブル期だと感じた

クアラルンプールで一番の繁華街ブキビンタン には "パビリオン" という巨大なショッピングモールがあり

ここは "巨大な銀座" だ。

GUCCIやヴィトン、有名なブランドはほぼ全部入っている。お洒落なバーや日本のダイソーまで入っている。

このブキビンタン。やはり "光と闇" が交錯している

KLセントラル駅にも目の不自由な方が、モノレールのエスカレーターを降りると

ティッシュを売っていたりはしていたが

(KLセントラルには、盲目の人が多い。珍しく点字ブロックがあり、盲目の人に優しい街らしかった。勿論働いている方もいる)

ここブキビンタンの路上は半端ない。

路上ライブや、空飛ぶおもちゃを売ったりしている横で

ゴザを引いて、大量のホームレスの人がいる。

驚いたのは、子連れのお母さんが多かった事だった。夜に行くと、2人の子供はもう疲れて寝てしまっていて、子供を膝枕をしながら、空き缶を置いている。

僕は  37歳になってからのアジア。

二十歳そこそこの子が行って感じるような衝撃はもう受けない。

日本でもそれなりに色々見てきたし、経験してきたつもりだった。

日本にいる時から、ホームレスの方を結構気にしていた。

30歳になる時、やはり僕も、

役者を続けるか、働くか、真剣に悩んだ。

結局、最悪ホームレスになると覚悟を決めて

バイトをしながら役者を続けていた。

当時、僕は溜池山王でバイトしていた。

乗り換え駅の新橋でホームレスの人を見る度に、最悪自分もいつそうなるか分からないし、たとえ働いていたとしても 「他人事」とは、思っていなかった。

人生誰もが  いつホームレスになったとしても不思議は無いのだ。

皆色々な理由があってそうなっているのだから。。

だから見かける度に、自分も彼も変わらないと思っていたし  彼らを結構毎回心配していた。

やっぱり同じ "人間だから"だろう。

今日は雨なのにいないけど、大丈夫かな?と心配したり、勝手に何人かの人に、心でいつも話しかけていた。

 

そんな僕は旅の中で決めていた事がある。

それは 心が動いた時に  お金を使うというものだった。

ホームレスの方も数えきれないほどいる。

一人一人にお金をあげていたらキリがない、、とか、色々考えがあると思うが、僕の考えは

"考えない"  と言うものだ。

感じたままに行動しようと決めていた。

心が本当に動いて、お金を渡したくなったら渡して、そうで無かったら  ちゃんと見て  通り過ぎる。もちろん、お母さんと子供を見て心は動く。

でも、見て見ぬ振りはしないで、、

ちゃんと見て  感じて 通り過ぎていました。

これは僕のスタンスなので、旅の間はどう思われても 変わらないものでした。

こういうことも僕の中では

"心の自由" や "旅人の贅沢" だと思って旅をしていた。

だがそんな僕も度肝を抜かれた出来事があった。

アロー通りは、生音でミュージシャンが、移動しながら演奏していて、チップを貰いに回ってくる。渡す人は渡すし、渡さなくても、向こうもこっちも気にしない。

そんな中、向こうから韓流のバラードのような悲しくダイナミックに歌い上げる曲が近付いてきた。

そう、近付いてきたのだ。

なんだろうと思ってそちらを見ると、

本当に箱のような男が、自分を台車に乗せて、

大音量でバラードを流すスピーカーも一緒に乗せて、唯一自由に動くであろう右手で地面を漕ぎながら移動してきたのだ。

正直僕はギョッとした。初めて見る人間の形だったからだ。。

身体が生まれつき悪いのだろう。

だが、一番同情を誘うのか、皆お金をどんどん入れていく。

特に中国の人らしい観光客は、こういう時ぱっぱとお金を入れてあげる。

きっと、ひとまわりするとかなりのお金になるバズである。

俳優としてのサガで、色々想像してしまう。

彼は逆に一家の大黒柱なのではないだろうか?

哀れな顔をしてアロー通りを通っているが、

実は、稼いだ後は、目を細めて旨そうにタバコを吸っていたりして。。

などと想像してしまう。

僕の悪い癖であるが、案外真実かも知れない。

ペトロナスツインタワーのような煌びやかな場所も有れば   その対をなすように闇も深い。

人が 生(き)のまま生きている気がする。

これがアジアなんだなぁ。

と、改めて日本にいない事を自覚した夜だった。

 

続く

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↑KLタワーから見たクアラルンプール 

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ペトロナスツインタワーと僕

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↑パビリオン

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↑アロー通り

 

 

次話

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