猫好き俳優 東正実の またたび☆

俳優 東正実の東南アジア旅

究極のガソリンスタンド

 

早速ジェイクに乗せてもらって、遺跡に向かう。「スモール ツアー」とやらに出発である!

 

市街を抜けると、ジェイクのトゥクトゥクは、またしても一本道をひた走る。

 

いきなり遺跡には行かない。その理由は、ある場所に着いて ジェイクに説明されて分かった。

最初に着いたのは郊外にある、オフィスだった。実はカンボジアの遺跡は、遊園地の様に

入場券がないと入れない」というのだ!!

びっくりしたのだが、まず、管理オフィスに行き、一日パスか、3日間パスか、7日間パスかを選び 買う。

パスがあれば、その一日は、だいたいどこの遺跡へも入れるらしい。

日本も、奈良や京都の有名なお寺などは、入場料を取るので、似た様なものだろうと思うが…しかし「1日パスポート」とは、なかなか ワクワクさせてくれる 笑

 

受付の若い女性に聞いてみた。

「大体みんな 何日のパスを買うのか?」と

すると「3日間パス」が一番売れているらしい。

僕はシェムリアップにいるのは5泊6日の予定だ。迷わず「3日間パス」を買う事にした。

値段は、三日間で ”62$” とかなり高い。。しかし、この街に来て遺跡を周らなければ、シェムリアップに来た意味自体が無くなる 笑

(きっとこのお金もビザと一緒で、

 この国の大事な収入源なのだろうな)

と思いながら お金を払うと、受付の窓口の 横に置いてあるカメラで、パス用の顔写真を撮ってくれる。

顔写真を撮って、パスポート並みの本人確認をする所を見ると、どうやら遺跡を周る パスの管理は、かなり厳重なようだ。

パスを見ると、有効期限は10日間で、その期間内で 任意の3日を周れるらしい。

僕は出来上がるまで 暫く横にずれて待ち、やがて出来上がった、僕の顔写真入りの紙のパスを、パスポートのコピーを入れていた、パスポートケースに入れた。

ジェイクと共に、再びトゥクトゥクに乗り込み走り出す。

 ついに僕は いま遺跡に向かっているのだ!

とテンションが上がる!

ところが、そんな僕に水を差すように、ジェイクが「ガソリンを入れたい」と言ってきた。

こちらは「OK」と言うしかない…が、前のドライバーさんもそうだが

 ”仕事の前にガソリンをちゃんと入れておく”

という日本では当たり前のことはしないらしい。カンボジアらしいといえばそれまでだが 笑

 

そしていざ "ガソリンスタンド" に着いて、僕は…目が点になった。。

それは道端にあった。

道のすぐ横に、鉄の陳列棚があり、そこには薄茶色に煤けた ペットボトルや瓶が並べられ、中身は何かの透明な液体が入っている。。?!

そうなのだ!!

ここは 個人経営の、ペットボトルや瓶の中のガソリンを給油する 小さなガソリンスタンドなのだ!!

「ガソリンは気化しやすいので、密閉性の高い、専用の容器で保管してください!」

と ガソリン不足の東日本大震災の時に、さんざんテレビで注意喚起されていたことを思い出しながら。。

 マジか。。ヤバすぎでしょうこの保管方法。。

と衝撃を受ける。

しかもここは40℃越えのカンボジアである。さすがに パラソルで直射日光は当たらないようにしているが、、気休めにしか感じない。。

しかも売っているのは若い母親だ。

そう、母親だと分かったのだ…。理由はお分かりだと思うが、ガソリンのすぐ側には、小学校の低学年であろう可愛らしい娘さんも居たからである!!

 あっぶなくない??!! えええ??!!

 えーと。。 これは現実なの??

と僕は固まっていた。

そんな僕をしり目に、ジェイクは にこやかに談笑しながら給油を頼んでいる。

ペットボトルから バイクの給油口に

ドッポ トッポポ  とガソリンが注がれていく。。

 

そして、なんとすぐ向かいを、咥え煙草のおっさんのスクーターが走っていく!?

 あ、危なすぎるだろう!! あ、あっぶねぇ!

ガソリンは揮発性が高いので

「結構離れていて密閉されてなければ引火する」とテレビで言っていたのを思い出す…。

日本の消防局員や、児童相談所の人が見かけたら卒倒しそうな光景である。

この出来事は、僕にとっては この旅に出てからの中でも、一番の衝撃だった。

給油が終わり、トゥクトゥクは再び走り出した。

しばらく走っている間に、僕はさっきの出来事から受けた衝撃を 頭の中で整理していた。

 一体なぜあのような「G.S.」

 誕生したのだろうか…? うーむ。。

確かにプノンペンで見た、

「ちゃんとしたガソリンスタンド」を作ろうとすると、相当なお金がかかるし、実際は数軒あるのだろうが、ここシェムリアップでは そこまで行くのに相当距離があるのだと思う。

なので、このような ”ガソリン売店” が出来るのも生活の知恵なのだろう。

きっと、営業するうちに受け継がれてきた、実体験や経験で

「ここまではやっても引火しないみたいだよ?」

という実地の営業で、ガソリンを管理をしているのだろう。

 

何にせよ、僕はアンコールワットに行く前に、人生が変わるような衝撃を体験してしまった。。

 さすが神秘の街 シェムリアップである 笑

トゥクトゥクはそのまま順調に走り、元来た道を戻って行く。

やがて、石で出来た 遺跡の門の前についた。門には人(仏様?)の顔が付いている。

ジェイクに、「アンコール・トムの南門だ」

と説明されて、携帯で記念撮影をしてもらう。

何枚か撮ってもらい、そしてトゥクトゥクに乗り込む。

そのまま中の「バイヨン寺院」に行くのかと思いきや、トゥクトゥクは、Uターンして走り出した。

一応バイヨンは知っていて、楽しみにしていたのだが…

「今日はここには行かない」とジェイクに言われる。

残念だが、今日の「スモールツアー」には、バイヨンは含まれていないらしい。

だが、全て 朝寝坊な自分が悪いので、また明日以降に来ることに決めた。

 

恥ずかしい話だが

今日どこに行くのかもわからないツアー」に、僕もよく申し込んだものである。

最初はこじんまりとした寺院というか 廃墟?に着く。

「一時間後に待ち合わせなので好きに周ってきて」

とジェイクに言われる。

 ええと、一緒に行ってガイドしてくれないの?

と聞くと「僕は パスが無いから 中に入れない」と肩をすくめて言われる。

どうやら、日本人の添乗員のいるような、

 「ちゃんとしたツアー」 以外は、

基本、遺跡に送り届けて貰い、指定された時間内で、自分自身で  勝手に中を周る。 というのがスタンダードな現地のやり方らしい。

少し不安だったが、まぁしょうがない。。 僕は名前も知らぬ廃墟へと歩き出した。

後で自分で気付くのだが、「廃墟=遺跡」なのだから、廃墟なのは当たり前なのだが、

日本の文化財の寺院と違い、あまりに ”廃墟感” が丸出しだったので、僕は その時そう感じていた。「廃墟じゃん??」と 笑

正に、遺跡素人感 丸出しである。

遺跡に入る前に、しっかりとパスを確認される。3つある○の中の一つに 穴をパチンと開けられる。一日分のパスの利用が始まったのだ。

チェックをする係の人は、ホーチミンで見た、「警備員の制服」に良く似た格好で、黒のパンツに、水色の長そでのYシャツを着ている。

きっと国が雇った方達なのだろう。

かなりチェックは厳しい。。  本当に、

「あの ぬるぬるいカンボジアなのだろうか?」

と改めて感じざるを得ない程の、厳しいチェックだった。

カンボジア王国の本気を…

「観光業で なんとか!!

 国の収入を確保するぞ!!」

という、恐ろしい程の意気込みを感じた。

カンボジアに来て、初めて感じるガチの空気である。。

 

選挙の時のアルコール禁止の法律など、屁の様なもので、

 観光客からきっちり国の財政を確保するぞ!!

というカンボジアの本気を感じながら。

僕は人生初のカンボジアの遺跡に足を踏み入れていた。

 

続く

 


f:id:matatabihaiyuu:20210523224627j:image

↑ 衝撃のガソリンスタンド。。


f:id:matatabihaiyuu:20210523224922j:image

↑ 近くの池


f:id:matatabihaiyuu:20210523224435j:image

f:id:matatabihaiyuu:20210523225324j:image

↑ アンコールトム 南門


f:id:matatabihaiyuu:20210523224431j:image
f:id:matatabihaiyuu:20210523225026j:image
f:id:matatabihaiyuu:20210523224314j:image
f:id:matatabihaiyuu:20210523224918j:image
f:id:matatabihaiyuu:20210523225451j:image
f:id:matatabihaiyuu:20210523224850j:image
f:id:matatabihaiyuu:20210523224533j:image

f:id:matatabihaiyuu:20210523224602j:image

f:id:matatabihaiyuu:20210523225321j:image
f:id:matatabihaiyuu:20210523224300j:image
f:id:matatabihaiyuu:20210523224505j:image

f:id:matatabihaiyuu:20210523231156j:image
f:id:matatabihaiyuu:20210523230956j:image
f:id:matatabihaiyuu:20210523230850j:image

↑ 遺跡内で「ここに座りな」と、中にいる

     警備員に言われて写真を撮ってもらう

     そのあとチップを要求されるが断った…


f:id:matatabihaiyuu:20210523231307j:image

f:id:matatabihaiyuu:20210523231031j:image

f:id:matatabihaiyuu:20210523231338j:image
f:id:matatabihaiyuu:20210523231225j:image

↑ 廃墟感抜群の木の浸食

f:id:matatabihaiyuu:20210523231100j:image
f:id:matatabihaiyuu:20210523225619j:image
f:id:matatabihaiyuu:20210523225401j:image


f:id:matatabihaiyuu:20210523224655j:image

↑ 後で調べた所この最初の遺跡は

「プリアカン」という遺跡だった