猫好き俳優 東正実の またたび☆

俳優 東正実の東南アジア旅

さらば首都! こんにちは吉野家。

 

昨日は、結局結構遅くまで呑んでしまった。。

が、朝は8時頃、スッキリと起きれた。

 

旅立ちの朝は不思議だ。

どんなに夜更かしをしていても、スッと目が覚める。早速ベッドのカーテンを開け、昨日出来なかった荷造りを始める。

 

ドミトリーのデメリットは、遅い時間に、ガサガサ出来ない事だ。皆が寝静まった後には、泥棒のようにひっそりと動くのがエチケットだ。

その代わり、朝は その日に旅立つ人も多いので、早朝の5時や、6時に準備をしてても、誰も文句は言わない。

ガサガサという音を、夢見心地に聴きながら、

「ああ… 今日 誰かが旅立つのだなぁ。。」

と目を閉じながら うつらうつら としているうちに、やがて音がしなくなる。

そして、その静寂が、同部屋にいた 旅人の一人が、旅立っていったのだと 知らせてくれる。

そして、また少しだけ眠り、次に起きた時に カーテンを開け、ベッドから這い出す。

すると、昨日、人がいたはずのベッドが

 "もぬけの殻になっている "

何度経験しても、不思議な光景である。

この広大な地球の、膨大な人間たちの中で、たまたまその国に、たまたま同じ時期に来て、たまたま同じ部屋に泊まり、そしてすれ違うように 旅立って行く。

残された自分は、何か取り残されてしまったような寂しさを感じる事がある。。

 

だが逆に、自分が旅立つ時は、とにかく前向きなエネルギーで溢れている。

 

そんな、今日は "旅立つ側" の僕は、手早く荷物をまとめ、要らないものは、ゴミ箱に突っ込んで、下のフロント兼レストランに降りていった。

先に精算と、鍵を返し、少し散歩をしてくる旨を伝え、フロントに大きい方の荷物を預けた。

軽く宿の周りを散歩し、満足した僕は、最後にどうしてもしたい事があった。

それはあのうまいグリーンカレーをもう一度食す事だった。

マスターにグリーンカレーを頼む。

例の美少女店員さんが、持ってきてくれる。

 あぁ。。この美しい人と会えるのも

 今日が最後だと思うと悲しくなる。。

と思いながらカレーをパクつく。

 

 うまぁーい、うま馬、馬まいうー。

 

と馬になる。

ヒヒーンと、幸せなひと時だ。

もう思い残す事は何も無い。

 

僕は空港に行くために

「タクシーを呼んでもらえないか?」

と聞くと、トゥクトゥクを呼ぶが、タチの悪いのもいるから気を付けないといけないので、交渉してくれるという。

僕のフライト時間を伝えると、急に皆がバタバタしだした。。

僕は国内線なので、空港には、最悪30分前に着けば良いだろうと油断していたのだが、マスターが言うには、空港までは渋滞するらしい。。2時間見ていたのだが、甘かった。。

そして、うっかり忘れていたが、今日は選挙当日だった!!何が起きるかわからない!

「いつもより渋滞するかも!」とのことで、例の美少女店員さんが、表に飛び出していってくれ、トゥクトゥクを探し、交渉してくれた。

うーん。。なんていい娘なんだろう。。

そして、僕はゆっくりする暇もなく、バタバタとカレーの会計を済ませ、交渉してくれたトゥクトゥクに乗ることになったのである。

もう少し 余韻のある別れを予定していたのだが、しょうがない。

僕は何か、こういう変に呑気な所があって、ギリギリになる事が良くある。

周りのおかげや、最悪、信じられないスピードで走って、いつもなんとか間に合ってしまうので、なかなか治らない癖なのだが…。

僕は 基本はマイペースなのだ。

だが、東南アジアで暮らしている、もっと呑気な人達を焦らせるのだから、だいぶ悪い癖である 笑

トゥクトゥクの運転手さんは、気の良さそうなおじさんで、早速出発してくれる。

空港に行く道は、国道のようで、整備されたアスファルトだ。

みんなに言われて、、自分が悪いのだが、僕もいまさら 気が気じゃ無くなって来ていた…

そんな中、「ガソリンスタンドに寄りたい」とおじさんが言い出した。

 えーと。。そんな事してて間に合うの??

と僕はドキドキしていたが、ガソリンが無いのでは仕方がない。

もう、間に合わなかったら

「新しいチケット取れば良いや!」と僕は腹を決めた。

僕も、飲み物とお菓子を買いに、ガソリンスタンドのコンビニに寄る事にした。

運転手さんも、暑そうなので、彼に渡すお水も買う。

ちょっと心配だったが、時間がないので、コンビニに行くのに、トゥクトゥクの客席に、僕は大きい荷物を預けっぱなしにしていた。

コンビニで買い物をしながら、気にして見ていたら、ガソリンを入れ終わったトゥクトゥクが!

 

ギューン!! と出発した!!

 

 うわぁーー!! や!やられたーー!!

 

僕はレジで固まってしまった。。

 

トゥクトゥクはそのまま、道路に出た。

 

 お…終わった。。

 

と 僕は呆然としていた。

 

 

…だが、ここで奇跡が起こった!!

ここは角にあるガソリンスタンドである。トゥクトゥクは 一旦道路には出たが、角を右折し、再びスタンド内に入ってきて、なんと!コンビニの前までつけてくれた!

どうやら、時間がないのを彼も気にしてくれていて、わざわざ道から回り、コンビニ前まで トゥクトゥクを着けてくれたらしい。。

 

 びっ、びっくりしたぁ〜。。 汗

 

と僕は再び、おじさんのトゥクトゥクに乗り込んだ。水を渡すと、思った以上に喜んでくれる。そして トゥクトゥクは再び走り出す。

(この経験から僕はその後、どんな時も

 荷物を手元から離すことは無くなった。)

 

道は空港に近づけば近づくほど混んでいた。。

 

水をあげた事も功を奏したのか、おじさんは少しでも早く着くように、本意気で 急いでくれる。

車と車の少しの隙間に、トゥクトゥクをねじ込んで進んでくれる。

だが、それでも渋滞で思うように進まない。

そこでおじさんは本気の本気を出してくれた。

 

なんと、歩道をうまく利用しながら進み始めたのだ。

歩道には、なぜか石やコンクリートの塊が多いのだが、それを乗り越え、時には、道路脇に建つ 家の玄関の段差もガダガタと、乗り越えていく!

トゥクトゥクが壊れるのでは?)

と心配するほど、時に跳ねたり、片輪走行をしながら、ガタンガタンと進んでいく。

もはや、、刑事に「あの車を追ってくれ!」と言われて燃えているタクシー運転手のようだ。

 

お陰で後ろの席の僕も 大変な事になっている。荷物を抑え、トゥクトゥクにしがみ付いていないと振り落とされる。。

 

だが、こういう親切な、”神業” を持つ人に良く当たる僕は、彼のお陰で、予定より 信じられないくらい早く空港に着けた。

お礼を言い、宿の可愛い店員さんがしっかり交渉してくれていたおかげで、トラブルもなく 交渉通りの値段を支払う。さらにお礼を兼ねて、僕は1ドル札を渡した。

おじさんは凄い喜んでくれたが、こちらも本当に助かったので、お互いウィンウィンである。

 

逆に早く着いた僕は、先に食事を取ることにした。

グリーンカレーを食べたばかりの僕だが、どうしても食べたいものが売っていたからだ!

 

なんと! この旅に出て初めて吉野家を発見したのだ!!

例の、オレンジ色の暖かい日本文字である。

 よしのやぁー!!味のよしのやぁ〜!!

と僕は、お腹は減っていなかったが、どうしても、日本を出て一ヶ月ぶりに、牛丼を食べたかった。

レジのあるカウンターに並び、注文をするシステムだ。何かスタイリッシュだ。マクドナルドのシステムに近い。

久しぶりに、お味噌汁も飲みたい僕は、牛丼のセットを、頼むことにした。

だが、ここで驚いたのは、セットの飲み物を 何にするか聞かれた事だ。

結構皆 コーラを、頼んでいる。。

牛丼に、コーラ。。食い合わせでは無いのだろうか…?

日本の吉野家では、選べるのは、卵が 半熟か 生卵か?くらいのはずだが、さすが外国の吉野家である。マクドナルドのセットのノリだ。

「ご一緒にミソスープ(ポテト)も如何ですか?」という感じだろう。

とりあえず緑茶を頼む。日本だったらあがりは無料であるが、仕方がない。

 

ここは、卵は日本のように、サルモネラ菌対策をされてないはずなのもあり、生卵はなく、半熟卵しかない。まぁ、あっても怖くて頼まないが。。

 

ここは吉野家だが、牛丼がすぐに出て来ない。

番号札を貰い、敷地内のテラス席に座り、じっと待つ。やがてトレーに乗った牛丼のセットを店員が持って来てくれた。

 おお!!日本と一緒だ!!牛丼だ!

と、僕は感動した僕は、

最後の予防注射を打つ為に、出発の前日に行った 新横浜で食べた以来の牛丼に、むしゃぶりつこうとした。

が、その時、、どこからか、動物の鳴き声が聞こえ始めた。 (んん??)っと、

声がする テーブルの下を覗くと、痩せ細った子猫が、ナー! なぁあっ と必死に話しかけて来ていた。

僕は、とある伯爵のように、牛丼をポロポロこぼしながら食べる事にした。

お行儀は悪いが、せっかくの食事に 急に連れ合いが出来たからだ。

ゥナゥナ と食べる子猫とともに 牛丼を食べ終わった僕は、神業おじさんのお陰で、それでもまだ、一時間ほど余裕があるフライトの、搭乗手続きをする為に、空港内へと入って行った。

 

続く

 

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プノンペンの空港にある

     猫も大好き 吉野家


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吉野家の緑茶セット。

     紅生姜もあり。