猫好き俳優 東正実の またたび☆

俳優 東正実の東南アジア旅

漢のサンドイッチ!!

 

プノンペンに、あまりいないはずの日本人に 何故かよく出会う僕は、声をかけてくれた気の良さそうな日本の方と話をした。

 

彼は、カンボジアに数年住んでいて、日本語学校の先生をやっているという。

名前は「藤原さん」と言って、今日は連れが2人いるという。話していると本当に気の良い青年で、まだ25歳だという。

語学大学を出て、すぐにカンボジアに就職したのだという。この時代に、中々意思の強い青年である。

後からお寺から出てきた 連れの2人は、

1人は42歳で、「高田さん」といって、前の仕事を辞めて上海でNGOを立ち上げるのだが、それが始まるまでの合間に、アジアを回っているという。

もう1人は、藤原さんの カンボジア日本語学校の同僚で、「テン君」と言って、カンボジアの方で、まだ23才であった。

全員が日本語で会話できるという!

プノンペン日本語オールスターズである!!

こんな贅沢な出会いがあるだろうか??

話してみると、皆 良い方達である。

 

「これからどうするのか?」と聞くと

実はこのプノンペンにも"AEON" があるらしく、「市場調査 笑」という名目で、「AEON」に行くという。

「一緒に行きませんか?」と言われて、

「是非是非!!」と言って階段を降りると、スクーターが 一台だけ止まっていた。

「4人乗りできるかな…?

 行けなくは無いよな…??」

と呟いている藤原さんに聞いてみた。

「えーと。。自転車は置いて行くとして。。

 スクーターは、2つじゃなくて1つなの?」

と聞くと、「そうだ」という。

「どやってきたの??」と聞くと、3人乗りで来たという。

男3人で、スクーターに サンドイッチというのもあまり嬉しいものでは無いが、そこに骨太俳優の僕が "新たな具材" として挟まると、そのサンドイッチは、大変なことになる気がする。。

僕は40$を、人質に取られている自転車を、ここに 置いて行くのも心配だった。

 さて。。どうしようか…??

と思ってしばらく考え、僕は一つ思いついて提案してみた。

カンボジアって、あんまり

 スピード出さないよね?

 3人乗りだとゆっくりだと思うから

 自転車で付いて行きます」

すると、3人は「それがいい!」と言って、3人でスクーターにぎゅうぎゅうに乗り込んだ。

その ”サンドイッチ” を見た僕は、心から…

 "具材に参加しなくてよかった" と思った。

 

カンボジアの大通りを、3人乗りのスクーターと、その後ろを 僕の自転車が付いて行く。

スクーターは、テン君のものらしく、彼が運転している。

大通りは広くて 空いているので、ゆっくり走っていても 安心である。

川沿いの道を南下していく。信号で止まるたび話し、また 空いているところでは話しながら 走る。途中で、本気を出し、ママチャリでバイクを追い越したりもする。

みんなで、日本語で話しながらで楽しい!

 

僕は日本でよくサイクリングしているので、体力的にも 全く問題なく付いていけた。

途中で、川沿いの左手に 大きな建物があった。

(んん? あれは なんだろう?)と思っていると、

「あれはカジノですよ。」と、藤原君が教えてくれた。

人生で初めてみるカジノであったが、どうやら 僕の日程では、ここに寄っている時間はなさそうだ。。少し残念である。

やがて出発から10数分走った時、向こうに巨大な「AEON」の建物が見えてきた。

いつも思うことだが、日本から遠く離れた土地で、日本のデパートを見ると安心する。中にも、気軽に入っていける。

それにしても東南アジアにおける「AEON」の勢いは凄いものがある。

日本でも有名な百貨店(伊勢丹等)は、その国の 一番の繁華街に行けば、あったりするのだが、これほど、

色々な場所に、数多くあるのは ”イオン” だけである。

マレーシアを新型列車で 北上している時にも 大きな街に 一つずつあった。

海外に出ると、実際に勢いのある会社が良く分かる。

 

ここのイオンは駐輪場もしっかりとあり、駐車場も近代的な造りだ。

ここはイオンモールであり、かなり巨大だった。地元の人が多く、お客で賑わっている。

カンボジアでもAEONは大人気のようだ!

入り口を入ると、すぐ右手に パン屋があるが、よく見ると、パンからパンへ、ハエが自由に行き交っている。。そこはやはり、イオンとはいえカンボジアである。

そして そのすぐ横には、国境越えバスの 休憩の時にも見た、三種類の昆虫の揚げ物が、やはり大きな円形の皿の上に 山積みされている。

相変わらず「G」にしか見えないやつもいる。。

「イオンだねー!」と高田さんが 当たり前の感想をつぶやくが、僕も同感である 笑

(確かにイオンだ 。アジアのイオンの中に入るのは僕も初めてである)

左手に行くと、すぐ試食コーナーがあった。

若い女性店員に「どうぞ!」と言われ、商品を見ると

それはプリングルスだった…。白いトレイの上に、プリングルスが、一枚づつ並べられている。

 うーむ。。

 ポテトチップスの試食を初めて見た。

「どうぞー」と白いトレイを差し出してくれるが、味は知っているので、苦笑いしながらお断りした。

中は4、5階建ての綺麗な巨大モールである。

天井は吹き抜けており、エスカレーターで上へあがる。

本当に綺麗なモールである。僕はエスカレーターで、疑問に思っていた事を、気の良いテン君に聞いてみる事にした。

「前にも見たんだけど、、

 あの入り口の横にあった昆虫なんだけど。

 あれってゴキブリですよね。。?

 あれ、本当にたべるの??」

と。

するとさっきまで笑顔だったテン君は、急に顔色が変わり

「あれはゴキブリじゃ無いです!!

 ゴキブリなんて、食べません!!」

と、かなり怒られた。。

どうやらカンボジア人の逆鱗に触れたらしい。。

久しぶりに年下にガチで怒られた…。

 

どうやら僕が「G」だと思っていた昆虫は、G似の何か違うものらしい。。

すぐに謝ると、気の良いテン君は、許してくれたが…、「G」で無いとすると、あれは一体何なのだろう??

謎は深まったが、これ以上テン君に色々聞くと、また怒られそうなので 我慢する。

(この歳になると、中々人から怒られることもないから、良い経験だね!?)

と僕はポジティブシンキングをしていた。

 

4階に上がると、そこはフードコートになっていて、せっかくなので、皆でここで食事を取る事にした。

綺麗なお店がいっぱいある。和•洋•中の全ての店がある。

僕は久しぶりの中華を食べる事にした。

ついでにビールを頼むと、若い女性店員さんに「お酒は出せないんです。。」と申し訳なさそうに謝られた。

みるとお酒に「✖️」マークが付いている。。

 なんでお酒が禁止なの?

とテン君に聞くと、

 明日が選挙なので、カンボジアでは、

 選挙前日と、選挙当日は法律で、

 お酒を売っちゃいけないんです。

 お酒を飲んじゃうと、カンボジア人は、

 選挙に行かなくなるので。。

というなんとも呑気な理由を聞いた。

後でスーパーのエリアに行っても、お酒のスペースは、冷蔵の棚が ビニールのカーテンで覆われて、禁酒マークのポスターが張り付けてあった。。

酒好きの僕は

(なんて時期に来てしまったんだ!?)

と後悔すらしてしまっていた。

食事をしながら色々話をする。

高田さんも昨日来たらしい。藤原君とは、昨日初めて会ったらしく、高田さんが最近訪れていた、東南アジアのNGOの繋がりで

プノンペンに行くなら こういう若者がいる」と紹介して貰ったらしい。

どうやらアジアのNGOは日本人の繋がりが深いらしい。

高田さんは、僕が昨日見つけた、露天風呂付きの 例の日本風ホテルに泊まっていると言う。露天には昨日入ったらしい。羨ましい…。

 

テン君は、僕らが日本語で盛り上がると、さすがに早口なので 聞き取りが難しいのと、日本人同士の共通理解の話が 理解しずらいので、少し困っていた。

僕がゆっくりと「こういうことだよ」と通訳をすると、笑顔で興味深そうに、喜んでくれていた。(通訳と言っても日本語でだが 笑)

僕はランカウイ島で、例の ドイツ人のビフの、「流暢な英語」が聞き取れず 困った経験があったので、こういう気遣いが出来た。

その時に、気の優しいアレックスや、例の可愛らしい娘さんが、簡単な英語でゆっくり話してくれて、理解できないことは教えてくれたので、会話に参加出来て 助かったことがあるので、自然とこういう事が出来るようになっていた。

それは、旅で出会った 気遣いのできる優しい人たちに教えて貰い、成長させて貰ったことである。

 

楽しい食事会が終わり、その後さらに色々周り、もういいかな?と皆でイオンモールを出ようと出口まで行くと、突然の豪雨である。

東南アジア特有のスコールが降り出していた。

 

空の向こうに見える雲間を見ながら、雨に煙るAEONで、僕たちは スコールに打たれる駐車場を眺めていた。。

 

 

続く

 

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プノンペン日本語オールスターズ

     による「サンドイッチ」皆楽しそう。


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↑ 選挙の為お酒は禁止との事😢

 

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プリングルスの試食 笑