猫好き俳優 東正実の またたび☆

俳優 東正実の東南アジア旅

アンダー ウォーターワールド

 

第33話

アンダー ウォーターワールド

 

ランカウイ島はとても暮らしやすく、生活費も安い。ビーチもすぐ側で、格安でリゾートを楽しめる。

が、ここではタクシー代は 宿代より高い…

 

ここランカウイでは、レンタルバイクを借りないと、移動がタクシーになり、

下手に往復すると 宿代の3倍程以上になる。

料金は場所までの定額なので、計算すると、2日分の生活費が飛んでいく。。

実は、僕の宿が600円程なので、そっちの方に問題があるのかもしれないが 笑

どうもタクシーに乗るのが、

 勿体ないなぁ。 高いなぁ。

と思って利用を躊躇ってしまうのである。

 

なので、マンチャン山に行って以来、僕は宿からすぐの、一本道しかない大通り沿いをくる日も来る日も、歩いて移動していた。

 

 いつまで続けるかわからない旅

   節約するに越したことはない。

なにせ、旅はまだ始まったばかりである!

 

ビーチは目と鼻の先なので 泳いだり、24時間やっている地元の食堂も何軒かあるので、カフェがわりに使って WiFiで色々調べ物をしたり。通りには、お店や お土産屋なども 小さいながらも大量にあり、意外と飽きなかった。

 

夕方になれば ビーチにある マイ サンセット居酒屋(無料のベンチ)に行けばいい 笑

宿に帰っても、みんなとワイワイ出来る。

 

案外 みんな宿でダラダラしている。

 

一度 レンタルバイクを借りようとしたが、

「免許証が必要だ」と言われた。僕は免許証は 無くすのが怖くて、日本に置いてきていた。

 

そんな僕にアイリーンが、「免許の写メでも良い」というレンタルバイク屋を紹介してくれた。

日本にいる兄に、免許の写メをLINEで送って貰ったが、僕は考え込んでしまった。。

実は僕は "車はゴールド免許" なのだが、

原チャリに乗った事は  人生で一度も無い…

 

僕の周りの友達は、高校上がりたてで みんな原チャリに乗っていた。

しかも、少しやんちゃな友人ばかりだった。

僕の目の前で、2人乗りで、ぐるぐる遊んで乗り回した挙句、こけて骨折とか、「乗らせてー 」とバイクを借りたやつが、アクセルふかしすぎて、電柱にウィリーして突っ込んで、原チャリ大破!などと言うトラウマちっくな出来事が脳裏に焼き付いていた。。

 

僕は色々考えて 万が一怪我したら、

まだ旅を始めて2週間も経たないうちに 帰国…

と言うことも 十分あり得る と考えて借りるのをやめた。

そんなこんなで "徒歩芸人" と化した僕は、宿を出て大通りを左折し、今日は寄り道をせずに 行けるところまで行こうと、まっすぐ歩き出した。

 

いつも猫や、人や、お店に吸い込まれたり。

マクドナルドで涼んだり、BARに吸い込まれたりしていた僕だが、この日はとにかく歩いた。

だいぶ歩いたところで

 

 あっちぃ。。し、死ぬ。。

 ちょっとこれ。。あれだな。。

 

と脳が沸騰しそうなところに

 "UNDER WATER WORLD"

という、涼しそうな建物が現れた。

 

入り口を見てみると、なんと!

「水族館」 だった!!

 

値段を見て、そこそこ高かったが、外国で、

水族館に行くのは初めての経験である。

 

料金は 46RM(1250円位)

まぁまぁな値段である。

 

だが、建物は本当に立派だ!!

 

中に入る "一択" で、僕は未知との遭遇へ旅立った。

 

中に入ると、クーラーの涼しさが本当にありがたい。。

さっそく色々な小魚たちが 小さい水槽でお出迎えだった、、がそこを過ぎると、

なぜか水族館なのに 鳥たちのエリアに入った。。 バザバサ バザバサいっている。

 

そういえば入ってすぐ、何故かピンクの蛇や、カメレオン? もいた。。

 

2階に上がると、電子ペンで お絵描きした魚が目の前の巨大水槽の画面を泳ぐ、

謎のハイテクお絵描きのコーナーがあり。

絵心のない僕の、グロテスクな 魚? も 気持ちよさそうに、CGで水槽を泳ぎ始めた。。

 

2匹泳がせた後、僕は下のペンギンコーナーに行く事にした。

一階で ペンギンさん達の餌やりショウが始まるからだ。

薄々思っていたのだが、動物にも国民性があるのではないか? という思いが、ペンギンさんを見て確信に変わった。

奥からヒジャブをつけた 餌やりお姉さんが出てきた。ペンギン達は「ナニスルノ?」という顔で見上げている。

そこへバケツから1尾ずつ魚を放っていく。

が、、ペンギン達は一瞬目で追うが、ポカンとしている。

「ナニナニ? ネェ ナニ?」

とお姉さんを見上げている。

投げた先まで見に行ったペンさんも食べようとせず、キョトンとしている。。

 いやいや。。餌食べようよ。

僕が心の中でツッコミを入れている間もペンギン達はマイペースに過ごし。

餌やりのお姉さんもバツが悪そうに苦笑いをしている。

うーん こんなやる気が無いペンギンを 初めて見た。

さすがマレーシア! なんか、マレーシアのペンギンだなぁ。。

と僕は妙に納得してしまったのだった 笑

 

逆に普通の餌やりショーより よっぽど興味深くて 楽しめた。

 

僕の隣では母親に連れられた男の子も

指を咥えながら

 「たべないよ。。?」

とキョトンとしていた。

 

そんな餌やりショウを堪能した僕は 次に進む事にした。 やがて、順路で水族館内の食堂に着いたが、扱っているのはハンバーガー系のジャンクフードで、 外よりかなり割高だった。

 

僕はペンギンと同じく ご飯は外で食べる事にし、さらに先に進んだ。

 

しばらく行くと、大蛇と写真撮影出来る写真屋さんを発見した。

 

お母さんと娘でやっている少し変わり種の写真屋さんだった。

 

値段を聞くと、500円くらいだという。

 

僕は子供の頃からシマヘビなどは 兄と素手で捕まえていた、蛇好きの子供だったので、蛇は結構大丈夫だ。

せっかくなので写真を撮ってもらう事にした。

 

綺麗なニシキヘビを渡されると ヒヤッ とするのかと思いきや。。結構生暖かい。。

大人しい可愛い蛇さんだった。メスだという。

写真をパシャ パシャリと撮ってもらう。

後は携帯を渡すとパシャパシャと二、三十枚撮ってくれた。

もう携帯で撮ってもらったからいいかな?

と思っていたが、、写真屋さんで撮ってもらって選んだ一枚は、現像に10分ほどかかるらしい。

「待ってる間にこの子と遊んでいて下さい。」

と、何故かイグアナを渡された。

中々 待ち時間を 手乗りイグアナで乗り切って下さい  というシステムは無い。

世界でも 初の試みではないだろうか?

 

イグアナさんと自撮りをしながら、

だいぶ飽きて、イグアナをお返しして、さらにしばらく経ってから、ようやく写真は出来上がった。

中々良い出来である。

 

他にはない、味わい深い水族館を出て

ここは名前を

「アンダー グラウンド Water World」

に変えた方がしっくりくるな。と思っていた。

 

僕は大満足しながら、宿に帰ったが。

 

もう、、この島でやる事はないんじゃ無いか?

と薄々感じていた。

 

お酒は安いし、ダラダラできるし、1日の生活費が千円とちょっと。という素晴らしい場所であるが、何かここでこれ以上起きる気がしなかったのだ。

僕は直感に従う事にした。

 

advance to …    先に進む事にしたのだ!

 

僕はマレーシアでどうしても行きたかった

マラッカに旅立つ事にしたのだ!!

 

続く

 

 

 

 

(↓爬虫類の画像あり 苦手な方は閲覧注意!)

 

 

 

 

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https://m.youtube.com/watch?v=TCsNtnjXRaw


↑ やる気の無いペンさん達 笑 (動画も)

 

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↑ 水族館

 

 

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↑ 水族館??


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↑ 可愛いメスの蛇さん


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↑ 待ち時間を共に過ごしてくれたイグアナさん

 

 

次話

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