猫好き俳優 東正実の またたび☆

俳優 東正実の東南アジア旅

免税の島 本領発揮!

 

宿に帰ると夕方になろうとしていた。

 

タクシーから降りると、

ブルハムは 一旦大部屋に戻る と言うので、後で又会おうと約束をし、僕はgoogleマップで 大通りを挟んだ すぐ近くのビーチに向かう事にした。

もちろん夕日を見る為である。

 

ビールを売ってくれる店がどこかにあるだろうと、まずはビーチに行った。

 

ところがビーチにはチェアーはあるものの、

お店はなかった。

 

ビーチはとにかく長く 向こうまで続いている

宿近くのビーチ沿いのエリアは、お金持ちそうな人達が借りている「庭付き 足洗い場付き」の ビーチまで直行できるコテージしかなかった。

 

僕はしばらくビーチ沿いに歩いたが、宿から結構離れた、僕が "良いな" と思ったポイントからだいぶ離れた所に BARしか無かった。

 

テレビのあるスポーツバーだったが、

僕は夕陽を見たかったので、そこからすぐ脇道に入り、大通りに戻った。

 

宿からだいぶ離れた道に出た。

近くのコンビニに入ったが、店番の女性はムスリムの証である「ヒジャブ」を纏っている。

 

むろん ここにはお酒は売っていない。。

 

すぐに出て周りを見渡すと 二軒先に二階建てのモールのような建物があった。

 

とりあえず入ってみる。

 

マレーシアの携帯会社や、電気家電などを売っているお店が 一階にあった。

 

入ってすぐ 中央にエスカレーターがある。

ここで おやっ? と思った。

 

上りは動いているのだが、下りは止まっている。。

 

壊れているのか?(そういえば歩道もガタガタだった) それとも、

下りは動かなくて良くね?

歩けばいいよね?電気勿体なくね?

というマレーシアシステムが発動しているのか?

この大通りで一番のショッピングモールだと思うのだが、、やはりマレーシアまだまだ奥が深い!!

 

2階に行くと、エスカレーターが止まっているとは思えないほど、綺麗なフロアに出た。

白が基調の美しいフロアを見回すと、左手に煌びやかな リカーショップがあった!

高級そうなお酒も色々並んでいる。

 

ビールの棚を見つけ 見てみると、

おお!日本のアサヒも置いてある!

種類が豊富で、バドワイザーなどもあるが、ここは、タイガービア一択である。

 

値段を見てしばらく止まる。。

 

 んん?  2.2リンギット???

 

 えーと。。1RMが27円くらいだから。。

 

 ご、55円?? え?嘘でしょ?!

 や、やっす!!!

 

今までは、同じ340ml缶で

8〜10RM、220〜270円もしたのに!

瓶ビールの大瓶なんかは 12RMで、320円以上!

2つ頼むと、魔窟では宿代とトントンとなっていた。。

 

おいおい!!エスカレーターなんか動かさなくて良いよ!! 天国じゃねぇか!!

 

とガラが悪くなるくらい僕は興奮していた

 

日本のタバコがほとんどが税金と同じように、税金を無くしたら "マジかよ?!" という値段になっていた

 

宿に冷蔵庫はないので、とりあえず僕はタイガービールを4本ほど買った

 それでも4本で、220円程である。

免税店と謳っていたので、パスポートの提示を求められた。

僕は免税店での買い物が初めてだったので面食らったが、外国人向けの免税店である。証明しないと売ってもらえないのは確かに当たり前だ。

日本にいる時、新宿あたりで 中国語で「免税!」と謳っているドラッグストアや、ドンキを見て、なんだろね?これ?、、と他人事にしか思っていなかったが、まさか自分が そのシステムを利用するとは思わなかった。

 

気を良くした僕は、隣の綺麗な大きなお土産屋さんも覗いてみた。

マレーシア版のプリングルスやら、プリッツやらが色々置いてある。

空港にあるお土産屋さんより大きい。

 

真ん中に、大きな文字で " SALE!"  と書いてある棚があり そこには可愛いコアラさん。

ロッテ「コアラのマーチ」がピンクのパッケージで大量に安売りされていた。

"何味か" は分からないが たぶん苺的な何かだろうとアタリをつけ、僕は ツマミとしてと、宿でお腹が空いた時用に、あとはブルハムにあげようと、5個ほどそれを買いこみ

 "違和感のある階段" と化したエスカレーターで下に降り そのままモールから出た。

 

外は夕暮れになろうとしていた。

 

急いで 宿の近くのサンセットポイントに戻る

ランカウイ島の パラグライダーおじさん達が話しかけてくる

砂浜のチェアーを勧められたが、150円かかるという!

 1日使いたい放題で150円!安いよ!!

と言われるが、ペナンで無料のチェアーに座っていた僕は またしても「お金かかるのなら」とお断りした。

 

歩道の 程よい背のない石のベンチに腰掛けて、途中の屋台で購入した、肉団子的なものをツマミに 海を見ながら一杯やり始めた。

 

丁度夕陽が沈み始めていた。

海岸線はペナンのビーチよりも長い。

僕だけでなく、周りの人も足を止めて沈む夕陽を眺めている。

 

離島があるため、海に沈む夕陽では無いが、それでも本当に美しい。

 

僕はどっぷり暮れた後も、余韻を楽しんでから宿に帰った。

 

宿では 共用の寛ぎスペースになっている、

入り口の軒先で、宿泊者達がワイワイやっていた。

 

 一緒に飲まないか?

と誘われて すぐに参加する。

 

ブルハムにも声をかけて参加した。

誘ったは良いが、ブルハムはイスラム教徒だった事を座ってから思い出した。。

 

一応、「お酒飲んでいい?」 と確認すると、

「全然大丈夫。飲んで飲んで。」

と言ってくれたので安心した。

色々みんなと話したり、ブルハムとは、連絡先を交換したりした。

ブルハムはワッツアップというアプリしか使えない。と言うので、ダウンロードしてやりとりした。

 

結局ブルハムとばかり話をして、その夜は更けていった。。

 

 

その深夜

ビールを飲みすぎたせいで 僕はトイレに行きたくなった。

少し広めの台所の、手前にあるトイレに入り 用を足してトイレを出た所で

 

 ギョッとした。

 

薄暗い台所に人がいたのだ。

 

しかも、正座している。

 

月明かりで見えたその人は ブルハムだった。

彼は時間通りにできなかった礼拝を誰もいなくなったこの静かな時間に行っていたのだ。。

 

それはとても静謐な情景だった。

ゆっくりと神を思い、メッカの方向に深々とお辞儀をする。

ただそれだけの事がとても尊いものに見えた。

月明かりが彼の真摯な顔を照らしていた。

 

僕は声をかけず、そのままベッドに戻った。

 

そして、何故彼が あんなに優しくて穏やかなのかが 少しわかった気がした。

 

僕はこの出来事は、誰にも言わず、自分の中に大切にしまっておこうと 心に誓った。

 

続く

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↑ いつもの場所から見る夕焼け

 

 

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↑ タイガービア

 

 

次話

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