第１８話
ペナンであった日本人
無事に着いた３つ目の宿
テンションMAXの宿の女性は
早速僕以外の日本人の2人目を紹介してくれた。
フロントで紹介された2人目は
さっき見かけた女性だった。
30歳くらいの、下がお洒落な半ズボンで
上がキャミソールの涼しげな格好で
いかにも東南アジアよく来ています！
と言う感じの女性だった。
僕はサービス精神が旺盛だとよく言われる。
フロント前の共用スペースで
紹介された時にうっかり
来たばかりなんですね。
時間が合ったら一緒に周りませんか？
と言ってしまった。。
前日に最後のKLを満喫し過ぎていた僕は
かなり疲れていた。。本当は宿で一眠りしたかったのだが。。
明るそうな彼女は
あ、良いですね。
これから街を回るんですが、じゃあ一緒に。
と言ってくれた。
うっかりなことを言うものでは無いなぁ。。
と少し後悔しながらも
せっかく会えた久しぶりの日本人！！
よし！！行くぞ！！と自分を奮い立たせた！
ペナンのジョージタウンの街並みは
"世界遺産であり"
またペナン州は "芸術家" を優遇している政策をとっている所で 街の壁にも色々な絵が書いてあるらしく
それも「観光資源」になっている。
それを2人で見に行く事になった。
歩きながら色々話すと、話しやすい人で
久しぶりに話せる日本語の会話はとても心地よかった。
やはり日本語で話すとリズムが違うし
脳も耳もフル回転しないですむ 笑
なんでもマレーシアには "就職活動" で来ていて
明後日KLに 面接に行くそうだ。
初めて海外に来てまだ1週間弱の僕には
ただただ "凄ぇなぁこの人" と感心していた。
街を散策していると色々な絵があって面白い。
彼女はマレーシアの建築物にも興味深々で
僕には思いつかない楽しみ方をしていた。
旅の楽しみ方が増えたようで
なるほど！！と勉強になる事が結構あった。
やはり、人それぞれ楽しみ方が色々あるのだ。
日も落ちて、やがてお腹が空いてきたので
2人で 何かないかと 探していると
" RED GARDEN "
と書かれた煌びやかな一角を見つけた。
ここは客席を屋台がぐるりと囲んでいる
"屋台村" のような作りで、赤い椅子と赤が基調のつくりでまさに 紅園 だった！！
前方にステージがあり、そこでは無料の歌謡ショーをやっていた。
んん？ どこかで聞いた事がある？？
それは何と！ Kiroro の「未来へ」だった。
（マレーシアでは、結構キロロが人気なのか、
よく歌われている）
沢木氏の時代はアジアでは
「瀬戸の花嫁」だったらしいが、
時代と共に変わるらしい。。
何にせよ今日は日本語に恵まれている日だ！
スタッフに席に案内してもらい。
二手に分かれて、お互いに好きなものを買ってきてシェアして食べる事になった。
お祭りに来たみたいで本当に楽しい！
緑のおばさん（ハイネケンガールおばさん 百合子では無い 笑）
が来てくれてそのおばさんに「タイガービア」を頼む。
バケツの氷の中に瓶ビールを差し込んで持ってきてくれるので、キンキンでビールが飲める。
よく考えられている。
前のステージは中華系のマレーシア男性と女性が、紅い衣装を着ながら腰をくねらせ素晴らしいコンビで、歌いながら踊っている。
俳優として一応ショービジネスに関わっているものとして見ても、レベルが高い！面白い！！
僕たちは、その魅力的な
気持ちぽっちゃりな刈り上げの男性に
"ペナンの妖精さん" と名前をつけて
大ファンになってしまったのだった。
その後、宿に帰ったが、話が盛り上がって、
お酒をコンビニで買って
宿のフロント前のスペースで "二次会" が始まった。
酔いもあり、生き方とか、人生観の話になり、
案外古風なしっかりした考えの女性だと分かり、初日は深夜2時半くらいまで話し込んでしまったが
明日も一緒に、起きれたら8時頃から一緒にペナンを廻ろう！！と大いに盛り上がり。
ご縁があるのか、2段目の隣同士のお互いの
カプセルモドキに潜り込み 横になった僕は
やはり宿って大事だなぁ。。
と思いながら
心地よい眠気に全てを任せて
泥のように眠りに落ちていった。。
続く
↑ ペナンの壁
↑ レッドガーデン
↑ 和訳が素敵な食べ物たち
（豆腐のぬいぐるみ 笑）
↑ ビア
↑ 妖精たち
↑ マグパイレジデンスとフロント🍺
次話
